私はここに来るはずじゃなかった 障害があれば自己決定権は奪われていく

安楽死反対派の主張

日本人には、自律の精神がない

だから、同調圧力に負けてしまい、自己決定できない。

 

いえ、私は違うと思います。

日本人は障害を持つと自己決定権が奪われるのです。

自分で決定する力がないわけではありません。

 

施設で働いていると

「私、ここに来るつもりはなかったの」

という入所者様によく会います。

 

普通に暮らしていた老人が

倒れて病院に行き、

施設へそのまま入所

 

そのまま、施設か病院の往来→亡くなる

 

と言う方が多いです。

 

この先、社会福祉費用は削減されるでしょうから、自分が老人になった時に、施設に入れる保証はありません。

だから、スタッフに見守られながら、3食おやつがついて、週に2回お風呂に入れて、空調の効いた部屋で過ごせることは幸せかもしれませんが。

 

安全は保証されますが、自分で物を購入したり、行きたい場所にも行けなくなります。

寝たい時間に寝られず、

勝手に決められた席に座らせられ、

自分とそりがあわない入所者と一日中過ごすことになるかもしれません。

延命を希望していなくても、施設や家族の意見が優先されることもあります。

 

 

認知機能が落ちて責任能力が無くなった時、

家族(又は後見人)が、その人の代わりに決定権を持ちます。

 

 

「私、ここに来るはずなかった。」

 

元気な時は

自己決定権が無くなるとは思ってもみませんが、

意外とあっという間の出来事なのかもしれません。

 

どんな風に生きたいのか、元気なうちに考える必要があると思います。

 

安楽死について考える時、自己決定をどのように判断するのかな。

障害者の自己決定権が無い日本では、安楽死を認めないことの方が、簡単なようですね。

誰かの都合のいいように、命が動かされている気がするのです。